もしドラを読んでみた

前から読みたいなーと思っていたところでしたが、ようやく買いました。

王様のブランチで著者のインタビューで聞いたのですが、この本はビジネス本というよりは小説として書いた。ともあって、小説「としても」楽しめるのか?と思っていたのですが、やっぱりビジネス本だったように思います。
というのも、(Amazonのレビューでも散々言われてるけど)小説としてみる中途半端な部分に感じるところが多いです。
ビジネス書としてみると入門者向けと言われるだけあって分かりやすい。
野球部の成長にあわせてHOW TOが丁寧に解説されていましたが、読むだけで理解できるほど簡単に説明をしてくれています。というか説明文なんですよね。
そして、そこが小説としての違和感かなーと考えています。
(アニメ化の話を聞いて考えてみたけど)映像にしたら、HOW TOの部分がナレーションで延々と流れている感じです。その部分に物語としてキャラが動いてる用に感じられなかった・・・とでも言いますか(汗
自分が感じたのは、ビジネス書と小説が若干分離してるようになっていて、ビジネス書としての文章が多かったと思います。その点でドラッカーの入門書としては素晴らしくても、小説としては中途半端と言われてるのかなと考えています。


それよりも、経済の書物はやっぱり堅苦しいものだろうなーと思っていたのも有るのですが、「マネジメント」自体もかなり優しい言葉だったのですね。随所に出てくる引用で、どんな本かがわかり、本自体の魅力が高まっていました。
是非ともエッセンス版を読みたいです。


最後に。
どうしても終盤の落とし方に納得行かないんですよ。あとからクライマックスが一挙にくる感じが。それが小説であり、物語であるならそれでも良いかなと思ったのですが。
でもアニメ化されて、その部分は取っても綺麗に描けると思って狙ってるのかなーと勘ぐってしまうぐらい。
ドラッカーの入門書として考えると、物語を一緒に読み解くことで、マネジメント自体も手取り足取り教えてくれる本でした。


あと、挿絵がとってもかわいらしいのですが、電車で見るときはなぜか気恥ずかしい感じになって(ry