いまさらながらDRMについての意味を考えてみた

この内容は2006/06/14に書きました。


ITmedia +D LifeStyle:「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言 (1/4)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html
に触発されて

”残念ながらアーティストは、著作権に関してまったく疎い。”(本文より抜粋

らしいです。
なんかこんなことを聞くと所詮アーティストも権利団体とレーベル会社の中で踊ってるだけであり、またそんな音楽を聴いている我々も楽しく踊ってるだけなんだと感じます。
そういえば、著作権についてのキャンペーンをやってた時期もありましたが、結局あれも権利団体がいいように利用しただけ。
名前が挙がってたアーティストは何か考えたのでしょうか? 私は考えずにただ言いなりになっただけ、何もわからず適当に参加しただけだと考えています。
もちろん考えた結果で、こうしたキャンペーンに参加したアーティストもいると思います。
しかしそれならそうとちゃんとどう考えてたかを公表すべきです


MP3をつかったDRMフリーな配信は、権利団体にもレーベル会社にも利益がないがために行わない、そのためだけに、勝手に著作権がどーとかこーとか騒いでいるのでは?
んでその著作権さえうまく利用して・・・用は法律でビジネスをしているだけなんだと思います。


平沢氏は以下のようにも言っています

"メジャーレーベルを辞めて自分で配信するようになってからは、作品の売れ行きは伸びて、マーケットも広がってます。無料のMP3配信を監視していると、ダウンロードが24時間止まらないんです。そうしているうちに、次は世界中からCDの注文が入ってくる。そう考えると、無料で音楽を配信すること、コピープロテクトをかけないことは、プロモーションにつながるんです。これはものすごい威力ですよ。"(これまた本文より抜粋

これはあくまで成功した実例。この方法を導入すると

  • 無料なため、聞く聞けるが自由
  • 聞いた後に、CDが買えるから、曲選びで失敗をしない
  • ネットを使って、よりよい広まりが可能。ファンの獲得がたやすい

というのが利点でしょうか?
もし失敗したとしても、初期投資がはるかに低い(レコーディングと音源配信するためだけ)
こんなぐらいでしょうか。CDを出すよりこっちで試してみたほうがはるかに楽でしょう。


あとこんな問題点があると思いますが、これは人の価値観によります

  • 音源さえあればそれで満足で、配信された圧縮音源だけで満足してしまう

これは圧縮音源自体が劣化されたものと認識しないと変えられないものなのですが
今の技術でずいぶんと音質もよくなってきたので、これで満足してしまい、CDは買わずじまい
いまのアーティストはこれを恐れているのでは?とも思いますが、どうなんでしょう。


もちろん、著作物自体の管理も自身でやらなければいけなくなるため、手続き等いろいろ面倒。それなら会社に任せればいい
しかしそれにより、せっかくいい曲をだしてその対価を得たとしても、裏では権利会社が甘い汁をすうシステムを通されて、それに見合う対価がなくなってしまう。
こんなのでは、CDを買おうにも、結局権利団体に半分ほど支払われ、本当に渡したいアーティストには対価を渡せず。悲しいものです。
音楽は"音を楽しむ"はずなのに、結局それで楽しんでるのは、本質とはまったく無関係な著作団体なのかもしれません。